2017年02月02日 20:57:07
なんと、硫酸で頭を洗ってる?!
「なにが違うのかわからない」
「シャンプーなら、どれを使っても同じ」
「洗っていれば問題ない」
そんな風に思っている方もいるのではないでしょうか。
実はシャンプーは、使われている成分によって、いくつかの種類に分類することができます。
それらの成分によって、シャンプーの特徴や頭皮に与える影響も変わってきます。
そのため、より健康な頭皮を保つためには、成分によるシャンプーの見極めが大切なのです。
ほとんどのシャンプーは、「水」と「洗浄剤」が大部分を占めています。
洗浄剤とは、水だけでは落としきれない皮脂や整髪料を落とすために導入していますが、「界面活性剤」といわれるものを使用しています。
界面活性剤は、「水と油を混ぜ、乳化させる」など、本来なら混ざり合うはずのないもの同士を混ざるようにする性質があり、食器用洗剤などにも含まれています。
界面活性剤は、細かく分類すると、以下の6つに分けられます。
・天然物
・石鹸系
・脂肪酸エステル系
・アミノ酸系
・高級アルコール系
・石油系
使われる原料で見ると、天然由来と石油由来の2種類に分けることができます。
天然由来:天然物・石鹸系・脂肪酸エステル系・アミノ酸系
石油由来:高級アルコール系の大半・石油系が石油由来
この中でもシャンプーに含まれる界面活性剤としてよく耳にするのが、「石鹸系」・「アミノ酸系」・「高級アルコール系」の3種類です。
これらは皆「界面活性剤」と呼ばれるものですが、性質が異なるため、これらを含むシャンプーの特徴も変わってきます。
この中で特に注意したいのが「高級アルコール系」と呼ばれるものです。
石油系の界面活性剤は、泡立ちはいいのですが、洗浄力が強すぎる性質があります。
シャンプーをして皮脂を洗い流す必要はありますが、洗浄力が強いと、頭皮に必要な油分まで洗い流してしまいます。皮脂は頭皮を保護する役割もあるため、必要な分の皮脂までなくなってしまえば、頭皮はカサカサに乾燥してしまいます。頭皮は乾燥をすると、頭皮を潤すために過剰に皮脂を分泌します。
皮脂の過剰分泌は、毛穴を詰まらせる原因になります。
毛穴が詰まってしまっては、髪に栄養が届きづらくなってしまいます。
せっかく頭皮を綺麗にするためにしたシャンプーによって、抜け毛を増やしてしまうのです。
このような危険を秘めた「高級アルコール系」の界面活性剤は、原価が安いこともあり、多くのシャンプーに使われています。
価格がお手頃な商品には、含まれている可能性が高いでしょう。
高級アルコール系の界面活性剤には、下記のようなものがあります。
・ラウレス硫酸Na
・ラウレス硫酸TEA
・ラウレス-3硫酸アンモニウム
・ラウリルエーテル硫酸Na
・ラウリル硫酸Na
・ラウリル硫酸塩
そう、「硫酸」なのです。
硫酸は、原液が肌に触れると皮膚が火傷をしてしまうような危険物です。
これらの成分が含まれたシャンプーを使ったからといって、すぐに害があるようなことはないでしょう。
しかし、自分でするセルフシャンプーでは、シャンプーやトリートメントなどを綺麗に流すことができずに、洗い残してしまうことがあります。
残ったシャンプーが蓄積し、肌に触れている時間が長くなればなるほど、肌への負担も大きくなっていくでしょう。
また、成分によっては分子が小さく体内に入ってしまうことが考えられるものもあります。そうなると、体への影響もないとは言えないのです。
また最近では、これらの成分が「体への影響力が強いものだ」ということが浸透し始めている為、代わりの成分が使われていることもあるようです。
それが「オレフィンスルホン酸」です。
「オレフィンスルホン酸」も洗浄力が強く、必要な油分まで洗い落してしまう危険性のある成分の為、注意が必要です。
ぜひ一度、シャンプーを購入する前に、ボトルの後ろ側にある成分の一覧を確認してみてください。
あなたが普段使っているシャンプーは、肌や体に優しい成分で作られていますか?